2018年はスバル360の発売からちょうど60年の節目の年になりますが、スバルは60年間変わらずに開発思想を貫き、性能を磨き続けてきました。

スバル360

人を中心とする開発思想

スバル360では徹底的に「人を中心としたクルマづくり」が貫かれ、開発は軽自動車枠の中に4人が座るスペースを確保した上で、レイアウトを検討することからスタートしました。その結果、エンジンをリヤに横置きにするレイアウトが選択されました。

またストロークの大きい4輪独立懸架を採用し、「スバルクッション」と呼ばれる快適な乗り心地を実現しました。

誰でも運転しやすいクルマづくり

視界の良さや操作のしやすさなどの観点から事故のリスクを減らす「0次安全」という思想があります。

スバル360の時代から、視界設計をはじめ、捜査パネルや調整可能なシートなど運転のしやすさにこだわっていました。

あらゆる道をたくましく駆け抜ける

砂利道や凹凸の路面が一般的だった当時、スバル360は、国産車にはあまり見られなかった4輪独立懸架装置を採用。未舗装でも60km/hで走れる走行性能を実現しました。

路面状況を問わない優れた走行性能は、シンメトリカルAWDに発展し継承されています。

いざという時に乗員を守る

スバル360では、航空機づくりで培ったモノコックボディを採用し、「軽くて丈夫なボディ」を実現しました。さらに衝突安全という考えすら一般的でなかった1960年代から、衝突実験を繰り返し、乗員保護性能を高めることに取り組んでいました。

リアルワールドでの性能を求め、徹底的に走りこんで開発

スバル360の開発では、5台の試作車で1日8時間、600km三交代制で徹底的に走り込む走行試験が行われました。

毎日エンジンの問題を一つひとつ解決し、発売前には最大斜度13度という過酷な赤城山の登板路もエンジン全開で走り切れる性能を実現していました。

木本壱成木本壱成

このクルマづくりの思想が、現在のスバル車に受け継がれているんです。