JNCAPとは何なのか?

JNCAPとは、日本で実地されている自動車の安全性能の評価のことです。

自動車の安全性能を試験評価しているのが、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)となります。

ちなみにJNCAP衝突安全性能評価で求められる性能はこの3つです。

  • 乗員保護性能
  • 歩行者保護性能
  • シートベルトリマインダー

衝突安全性能評価の試験内容と内訳ってどうなっているの?

衝突安全性能最高評価とはいうものの、その試験内容と内訳までは詳しく知らない人が多いと思います。

今回は、それぞれの項目の試験内容と内訳まで紹介していきたいと思います。

乗員保護性能(100点満点)

  1. フルラップ前面衝突試験・・・55km/hで壁に正面衝突させる。
  2. オフセット前面衝突試験・・・64km/hでバリアに運転席側の正面一部を衝突させる。
  3. 側面衝突試験・・・950kgの台車を55km/hで衝突させる。
  4. 後面衝突頚部保護性能試験・・・ダミーを乗せた前席シートに、後ろから衝撃を与える。

歩行者保護性能(100点満点)

  1. 歩行者頭部保護性能試験・・・ボンネットに向けて頭部を模したインパクタを発射させる。
  2. 歩行者脚部保護性能試験・・・脚部を模擬したダミーを、バンパーに向け40km/hで発射させる。

シートベルトリマインダー(8点満点)

乗員がシートベルトを装着していない時(運転席以外)に、それを知らせる装置の装備状況を確認して、装置の作動要件の確認を行ないます。

インプレッサとSUBARU XVが199.7点で歴代最高得点に

インプレッサとSUBARU XVが過去最高得点となる199.7点を獲得。

ちなみに、これまでの最高得点は189.7点でトヨタのクラウンが2013年度に獲得していました。

今回、インプレッサとSUBARU XVが、2015年度まで最高得点だったクラウンを10点以上更新し、過去最高得点をマークしたことになります。

高得点を獲得できた主な要因としては、従来から持ち合わせている高い衝突安全性能に加え、10年先を見据えたスバルの高い安全技術にあるでしょう。

特に以下の2つの要因が高得点獲得に寄与していると思われます。

  • 衝突安全性能・・・スバルグローバルプラットフォーム採用により、従来比1.4倍の衝突エネルギーに対応
  • 歩行者保護性能・・・国産車初!歩行者保護エアバッグ全車標準装備

まとめ

インプレッサとSUBARU XVは、最も衝突安全性能が高いクルマということです(2017年5月現在)。

総合得点は199.7点/208点満点で、第三者機関から非常に高い評価を得ています。

インプレッサとSUBARU XVが獲得した賞(2016年度)

  • 衝突安全性能評価ファイブスター賞・・・208点満点の衝突安全性能評価試験で、170点以上を獲得した車種。
  • 衝突安全性能評価大賞・・・ファイブスター賞を獲得し、かつこれまでの最高得点を超えた車種。2013年度以降、該当車なし。今回のインプレッサとSUBARU XVが3年ぶりの大賞。
  • 衝突安全性能評価特別賞・・・特筆すべき安全装備を初めて備えた車種(2014年度新設以来初受賞)。

「これでもか!」と言いたくなるくらい”賞を総ナメ”しています。

JNCAP衝突安全性能評価は一つの指標になるので、クルマの購入を検討しているなら調べてみるといいでしょう。

”売れているクルマの点数が高いとは限らない”というのが面白いですよ。