自動運転はすでに未来の技術というわけではない
ここ最近の自動運転の技術が急速に伸びています。
10年前までは遠い未来の技術だと思われていましたが、もはや”完全自動運転”も夢物語ではなくなってきています。
ちなみに自動運転の定義は、SAEインターナショナル(アメリカの非営利団体)の定義が使われています。
自動車の技術者団体がベースで、航空機や船なども含めた乗り物技術に関する標準化機構として知られています。
自動運転レベル
自動運転にはレベルがあり、現在は0から5までのレベルがあります。
2017年現在では、まだレベル4以上のクルマは販売されていません。
レベル0(手動運転)
レベル0というのは、自動運転の装備がない普通の乗用車のことです。警報や介入システムによるサポートはあり。
レベル1(運転支援)
ステアリング操作、または加減速のうち1つをシステムによる運転支援でサポート。その他の操作はドライバーが行う必要があります。
自動ブレーキやクルマが走行したり止まる動作を自動で行うACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は、運転支援に分類されています。
レベル2(部分自動運転)
レベル2は部分運転自動化になり、ハンドル操作など複数の運転をクルマが支援します。ACCがさらに進化したものです。
レベル3(条件付き自動運転)
レベル3から条件付き自動運転になり、ここから本格的な自動運転になります。
すべての運転操作をシステムが行ってくれますが、システムがドライバーへ介入を要求したときは適切な対応が必要になります。
周囲の状況を確認して運転を行いますが、緊急時においては、ドライバーの操作が必要になります。
天候が良く、交通量が少ないなど、運転しやすい環境が条件となっています。
ドイツのアウディが唯一レベル3の自動運転車として、新型のA8を販売することを発表しています。
自動で運転できる能力が高まれば、それだけヒューマンエラーが生じる場面が少なくなり、安全性も高まります。ただ、様々なリスクも考えられるため、各社とも慎重になっています。
レベル4(高度な自動運転)
レベル4になると、ドライバーがいない状態でも自動運転が可能です。ただし走行環境によります。
海外のメーカーでは、自動運転に力を入れている有名メーカーもあり、大きな注目を集めています。
レベル5(完全自動運転)
レベル5になると、完全に自動で運転できる状態です。どのような条件であっても、自動走行ができます。
競争が激化する自動運転
ドライバーが安全に運転するための支援で豊富な開発実績を持っている企業では、先進運転支援システムの開発に加えて、自動で運転できる様々な技術の開発を急いでいます。
どのメーカーも自動運転でアドバンテージを持ちたいと考えています。
自動運転搭載車
ここからは国産車の自動運転レベルを紹介していきたいと思います。
自動運転レベルが同じであっても実際はメーカーによって実用性のバラツキがあるので、最終的には自分で納得するものを選ぶ必要があります。
スバル アイサイトツーリングアシスト(レベル2)
レヴォーグとWRX S4に搭載。現状では国産最強といっても過言ではないでしょう。
レガシィ、インプレッサ、フォレスター、スバルXV、クロスオーバー7もレベル1の機能を搭載しています。
日産 プロパイロット(レベル2)
「やっちゃえ日産」で有名なプロパイロット。セレナとエクストレイルに搭載。
マツダ i-ACTIVSENSE(レベル1)
設定車種はアクセラ、アテンザ、CX-5、CX-8になります。
ホンダ ホンダセンシング(レベル1)
搭載車種はレジェンド、アコード、オデッセイ、ヴェゼル、ジェイド、ステップワゴン、フリード、フィット、グレイス、シビック、シャトル、N-BOX
トヨタ トヨターセーフティセンスP(レベル1)
カムリ、プリウス(PHV含む)、クラウンアスリート、クラウンマジェスタ、クラウンロイヤル、マークX、ハリアー、ランドクルーザー(プラド含む)、C-HRに搭載されています。
三菱 e-Assist
アウトランダーに搭載。