世界初!超音波スピーカー

超音波スピーカー

超音波で”クルマの事故を防ぐ”という世界初の技術が検討されています。

高速道路での作業中の事故を防ぐために検討されているものですが、沖縄自動車道で使用を始めていずれは全国に設置するという計画です。

導入のきっかけ

これは沖縄自動車道での事故が原因とされています。

2013年7月に工事中のところに走行車が突っ込んでしまい死亡者が出る大きな事故がありました。

この経験から超音波を使って走行中のクルマに警告を与えるようなシステムが考えられたというわけです。

このシステムは超音波を使用するので、人の耳には聞こえない音波を出すことができ、一定方向に飛ばすことが出来ます。

この性質を利用して工事の場所の手前に置いて、向かってくるクルマに対して超音波を放ちます。すると、向かってくる車両に超音波が当たって車中の人に対して警告音が聴こえる仕組みです。

これまでは音声による警告はなかなか難しいところがありました。

音声は四方に拡散してしまうので、近隣の住民の迷惑になるといった問題もあり難しいところがあったのです。

映像による警告は昔から行われていますが、既に事故なども起きていることが示すように、まだまだ警告として不完全なところがあります。

今回の超音波による方法であれば、音が一方向にしか伝わらないようになっているので、これまでの音の迷惑の問題をかなり解決していると考えられています。

今後の課題

ただ、どれぐらいの効果があるのかについては、これからも検証していく必要があります。

また、音による警告でどれぐらいのドライバーがスピードを落としてくれるのかという問題もあります。

これまでの視覚的なものに頼る警告だけではなく、これからは音声による警告も出来るということで、これが浸透していくことによって事故も減らせることになるのではないかという期待も高まっています。

現状では警告音による注意喚起ですが、将来的には警告音を音声に変えて、より分かりやすいものになるでしょう。