ウインタードライブの鉄則 | 語ルせぇるすまん

事故を未然に防ぐために実践したいウインタードライブの鉄則を紹介したいと思います。

【第１条】スピードを抑えて走ること

スタッドレスタイヤを装着していたとしても、雪道や凍結路ではいつもよりスピードを抑えて走ることが大切です。

通常よりも停止距離が伸びて、ハンドルもとられやすい状況では、自車だけでなく他車が予想しない動きで飛び出してくることもあります。

速度を抑えて走ることは万が一のときの衝突の回避や被害軽減に役立ちます。

一般の路面でも同様ですが、冬の路面ではさらにアクセル、ブレーキ、ハンドルの制御が難しくなります。

クルマのメカニズムによる違いも現れやすくなるため、急な操作はスピンや車線逸脱など、予想外のクルマの挙動につながります。

ＡＢＳ、ＶＤＣが装備されている現在のクルマは無理なアクセルやブレーキ操作をすると、すぐにこれらの制御が入り、クルマの姿勢を保ちますが、そのような制御が入らないような穏やかな操作を心がけてください。

コーナリング時はコーナーの手前で十分に速度を落とし、コーナーに合わせてハンドルを切りながら曲がりましょう。

交差点や橋上等の凍結の可能性が高い場所では、思った以上に停止距離が伸びてしまう可能性があるため、十分に車間距離をとり、周囲の車両の動きにも気を配りましょう。

フロントガラス、リヤガラス、サイドガラスに付着した雪を除去して、サイドミラーもクリアにして十分な視界を確保しましょう。

また、降雪エリアを走行する際には寒冷地用のワイパーブレードに交換し、ウォッシャー液も凍結を防ぐために濃度を濃くして追加しておきましょう。

雪道、凍結路で安定した走行を可能とする四輪駆動車でも止まる性能は前輪駆動車（ＦＦ）や後輪駆動車（ＦＲ）と変わりません。

過信せずに鉄則の第１条を守って運転しましょう。

木本壱成

雪国の人たちは冬の常識として実践していることでも、雪が降らないエリアに住む人たちには知られていないこともあります。危険を少しでも減らすために雪国の人に学びましょう。