私はディーラーに17年勤めているのですが、ディーラーで働いているのも人間です。私的な感情というものがやっぱりあるんです。今回はどんなタイプの客が、スタッフに嫌われるのかを紹介していきたいと思います。

値引きばかり要求してくる

値引きばかり要求してこられると、途中で商談をする気が失せてしまいます。これまでの経験から、過度な値引きをして販売したお客さんは、面倒くさい客になる傾向があります。点検や車検の時ですら値引きを要求してくるので、営業サイドからしたら嫌なお客さんに感じます。また、そういうお客さんに限って、こちらが少しでもミスをすると、そのミスにつけこんでさらなる要求をしてくるのでたまりません。

いろんな店舗で見積もりをもらう

同一メーカー他店舗に行って見積もりを比較するお客さんもいますが、それも面倒なお客さんに分類されます。今の時代、見積もりシステムがネットで繋がっているので、どの店舗に行ってどんな見積もりを貰ったかなんて把握できています。こっちとしては知らないフリをして商談をしなければいけないので、余計な気を使うだけです。

ネット情報を鵜呑みにする

ネット社会が普及したことによる弊害なのですが、「ネットでは〇〇円の値引きと書いてあった」とか、「YouTubeでは〇〇円の値引きが普通と言っていた」とか話してくるお客さんも、そうとう面倒くさいお客さんです。私もネットで情報を見ることはありますが、これは無理だろって値引き条件を紹介しているブログや動画が多々あります。長期在庫や下取り車などを駆使して、大きい金額の値引きに見せるケースはあると思います。そもそも、販売スタッフ側としては「じゃあそこで買ったらいいんじゃない?」と思っています。最初から無理難題な条件を要求されても、それに対応する時間がもったいないです。

お客様は神さまだと思っている

確かにクルマは高額な買い物です。私たちもできる限りの対応を心がけています。ただ、クルマを引き渡した時点で、本来は対等な立場になるべきなはずのに、いつまでも「購入してあげた」と上から目線の人が存在します。対等の立場でないのなら、正直切り捨ててもいいお客さんだと思って対応する販売スタッフも少くありません。そんなことで心が消耗してしまうのがバカらしいです。

木本壱成木本壱成

販売スタッフだって人間です。キッチリとお客様を選びます。