日頃から点検をすることは、得することはあっても損にはなりません。
どんなにドライバーが注意深く運転していたとしても、タイヤが駄目だったら意味がありません。
運転前にタイヤをチェック
自動車メーカー指定のホイール、タイヤサイズを使い、空気圧や溝の減り具合、傷の有無など、タイヤ状態を運転前にチェックしましょう。
特に空気圧は少なくとも月に1度は、タイヤが冷えているときに、タイヤエアゲージで確認してください。適正空気圧はタイヤサイズによって異なります。取扱説明書あるいは運転席のドア付近にラベルが貼付けられているので確認しましょう。
また、冬用タイヤは四輪すべてに装着してください。
スリップサインはタイヤ交換のしるし
タイヤの接地面にほられた溝(トレッドパターン)をよく点検してください。
溝の深さが1.6㎜未満になると、スリップサインが現れます。その名の通り、スリップの危険を知らせる合図なので、このサインが出たら交換してください。
タイヤの摩耗はクルマの制動にも影響します。制動停止距離は路面状態およびタイヤ摩耗状態によって変わります。路面が乾いている時に比べて、路面が濡れている時は停止距離が長くなります。
また、タイヤが摩耗することにより停止距離が長くなります。なお、冬用タイヤには摩耗状態を示すプラットフォームが設けられているので、プラットフォームが露出しているタイヤは冬用タイヤとしては使用できません。
ゴム製品であるタイヤの耐用年数
タイヤはゴム製品であるため、長期間使用する間に紫外線や気候変化、経時変化によりゴム質の変化が起きてきます。
亀裂やひび割れ等が現れたタイヤは、スリップサインがでていなくても交換してください。
一般社団法人日本自動車タイヤ協会では、使用開始後5年以上経過したタイヤについては継続使用に適しているかどうかの点検を受けること、また外観上使用可能のように見えたとしても製造後10年経過したタイヤは新しいタイヤに交換することを推奨しています。
引用元: 一般社団法人日本自動車タイヤ協会
タイヤパンク応急修理キットの使用方法
タイヤパンク応急修理キットで応急修理をする場合、タイヤに刺さったクギなどは抜かないでください。抜いてしまうと応急修理が不可能になる場合があります。
タイヤパンク応急修理キットは、搭載車両の装着タイヤ専用なので、指定サイズ以外のタイヤや他の用途には使わないでください。
車載ジャッキの取り扱い
タイヤがパンクして応急処置としてスペアタイヤに交換する時や、タイヤチェーンを装着する時など、車体を持ち上げて車輪を浮かせる(ジャッキアップする)作業が必要です。
いざというときのために、ドライブに出かける前は忘れずに車載ジャッキの事前点検・確認をしましょう。
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停車する
安全で平らな場所で停車します!
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後方確認する
ハザードランプを点け、クルマの後方に表示板を出しましょう。車輪止めも忘れずに。
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ジャッキアップする
ジャッキアップポイントに正しく装着しましょう。
*安全で平らな場所がないときはロードサービスに電話しましょう。
脱輪や縁石に乗り上げてしまったら
特に異常がないように見えても、クルマの足回りやタイヤの側面にダメージを受けていることがあります。ダメージを受けたまま乗り続けると、事故や故障を引き起こします。
タイヤを溝に落としたり、縁石に乗り上げて大きな衝撃を感じたりした場合は、すぐに自動車販売店などで点検整備を受けてください。